ATMにふいに飲み込まれた20ポンドを必死に取り返した話

スーパー店内のATMから、HSBCのカードで20£を引き出そうとした時の話です。

現金が出てくるまさにその直前、わが子が大泣きし始めたのです。狭い通路だったので、まずはなだめようと視線はそちらに。「大丈夫よ~もう終わるからね」と言いながら、さっとおやつを与え、キャッシュカードをとり、現金をつかもうとした、まさにその瞬間。

ATMが現金を「ごくり」と飲み込みました。いや、、、何事か、見間違いかと思い、すぐ横のベンチに座っていたおじいさんに助けを求めるも、おじいさんは違う方向を見ていて、目撃証言は得られず。無意識のうちに財布にしまったのかと気が動転し、財布を2度見して焦る私。

そんな折、ゆうゆうと向こうから歩いてきたお店のスタッフに事情を説明すると、「ここに電話しなさい」とATMに張られたサポートデスクの電話番号を指さしたのです。すぐさま電話。「HSBCのカードなら、HSBCに電話してね~」と軽く流され、そのままHSBCのデスクに回されたのでした。また最初から同じ事情を説明して、口座にいつ現金が戻るのかときくと、2日後とのこと。

さて、2日後、おそるおそる口座を確認すると…やったー戻ってきた!よかったよかった!!…なわけはなく、案の定、戻っていません。HSBCに再度電話をかけると、「それはHSBCのATMなの?」と初めての質問が。違うというと、「えっ?お店の中のATMですって?それなら7日待たないとだめだわ」とのこと。2日後というのは、HSBC直営のATMのことだったようです。イギリス暮らしも○年たつと、こんなことは日常茶飯事です。「そこは最初に説明すればよいのでは・・・」と思う気持ちをぐっと飲みこみ、さらに7日待ったのでした。

7日後、確認しても口座はそのまま。まぁそんなものだろうと思って一日様子見。

8日後にあたる翌日に口座を確認するも、やはり何の変化もなし。重い腰を上げてまたまたHSBCに電話をして、事情を一から説明をすると、何やら電話越しにカタカタとキーボードをたたく音が。(ちなみにイギリスでは、引き継ぎというものが皆無なのか、いろいろと説明をしたとしても一から説明しなおすことが多いです。こちらでの出産時も語りつくせないほどの出来事がありましたが…後日まとめます。)

今からリファンドの申請をしておくから、「24時間後には現金が戻るはずよ」とのこと。「?」何度も同じ説明をしているのですが、ようやくここにきて、リファンドの手続きをしてくれたようなのです。3度目の正直とはいえ、遅くないでしょうか。これまでの担当者は何をしていたのでしょうか。もはや呆れて言葉もありません。「24時間?本当に?前の担当者もそのあとの担当者もみんな違うことをいうけど、今回は本当?」と問うと、「うーん、3~4日後なら確実だと思うわ」とまた違うこという担当者。極めつけに「HSBCのATMじゃない場合、お店側(今回はスーパー)との確認に、通常は21日かかるものだけどね」とおっしゃるではありませんか。いくらなんでも、ATM内の確認にそんなに時間がかかるものでしょうか。とにかく、みんな言うことが違う、何が真実なのか分からない…これもイギリスあるあるです。

電話するのはやぶさかではありません、たいした時間もかかりません。しかし、なぜ毎回、一から同じ話をせねばならないのか。そこがストレスです。各種ヘルプデスクに電話をかけると「担当者におつなぎします・・・」の前に必ず入る、「この通話は録音されます」の言葉にいったい何の意味があるのか、そこを私は問いたい。。。

はたして4日後、本当に現金は戻ってくるのでしょうか。あらためて後日追記したいと思います。

→と書いていたのですが、実際に戻ってきました!よかった。履歴を見ると、入金日は、最後に電話したまさにその日。もしかしたら、もしかすると・・・何度も電話をかけずともきちんと戻ってきたのかもしれませんね。しかし、もう一度同じことが起こったとしても、私は迷わず電話をかけることでしょう。とにかく、こちらのサービスは全般的に信用できないという確信をさらに深めた出来事だったのでした。

こんな事態になる方もそうそういないとは思いますが、ATMからお金を引き出すときは、素早くキャッシュを取りましょう!不運にも万一、飲み込まれてしまったら・・・ご面倒でも直接電話することをおススメします。

 

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