イギリスにおける各社スーパーの格付け・・・不動の断トツ一位はどこなのか? 

イギリス国内のスーパーを格付けするにあたり、わかりやすく表形式にしようと思いましたが、きっぱり見事に3段階に分かれるので、意味がないと判断してやめました。それほど、私の中では松竹梅の区分がはっきりとなされているのが、イギリスのスーパーなのです。もちろんお住まいのエリアにもよるとは思いますので、以下は私個人の実体験から導き出された独断と偏見に基づくスーパーの格付けとなりますが、どうぞご参考ください。

堂々の一位は・・・誰もが納得、どこからも異論がこないであろう、Waitroseです!順番に並べると、このようになります。

Waitrose(純粋なスーパーではないが、M&Sも同程度)→Morrisons(TescoやSainsbury’sも同程度だが、この中ではわずかながらMorrisonsが上)→ASDA

(オンライン専業スーパーについてはこちらイギリスでスーパーの宅配を頼むならOcadoがおススメな4つの理由)

なぜ、Waitroseなのかにつき、これまでの実体験から詳細を述べたいと思います。

①生鮮食品の鮮度

Waitroseの品質は、他社と比べて圧倒的に、良い。見た目からして品質の良さが伝わってきます。さわると質感まで違いますよ。(特に、ブロッコリーが顕著。きめ細かく、しっとりと吸い付く感じです。ぜひ他社と比べて頂きたいです。)そして、仮に賞味期限を多少程度過ぎたとしても、鮮度がよいためかぴんぴんとしている。Morrisons級だと、期限をすぎて2,3日にはもうくたびれ感でいっぱい。ASDAにいたっては、購入時点でしなびています。(一度ASDAで生鮮食品をオンラインで頼んでみたところ、野菜はしなびて変色し、食べられないレベルのものが届きました…ASDAのオンラインで生鮮食品の購入は博打なので、実店舗で目で見て買いましょう。)

②品揃え

全般的にいえば、むろんWaitroseの勝利です。魅惑的なパッケージが多く、買わずとも売り場を歩いているだけでわくわくします。個人的にはチーズの種類が多いのが高ポイント!物にもよりますが、カウンターの方に頼めば、100グラム以下等ごく少量から切り分けて購入できるので、おやつ代わりに子どもと食べ比べをして楽しんでいます。

しかしながら、こと野菜の種類に限って言えば、Morrisons(ここでは、その他スーパーは除く)に軍配を上げげたいと思います。理由として、里芋、大根、白菜がほぼ常に置いてあります。Waitroseやその他スーパーでは、白菜は時期によるのかあったりなかったり、里芋や大根にいたっては置いてすら居ません。(エリアによる違いがあるとは思いますが…)果物に関しても、Morrisons(ここでは、その他スーパーは除く)には、現時点でまだ、フラットピーチを置いています。単に私の大好物ということもありますが、他のスーパーからはひと月ほど前に早々と姿を消してしまったので、本当に貴重。ありがたいことです。

ちなみに、魚の品ぞろえも、他よりもWaitroseの方がやや充実している模様。高級品のキャビアも常備しています。そういいつつも、ここでも、つい気になるのがMorrisons(ここでは、その他スーパーは除く)の鮮魚カウンター。実は何度か生のタコを発見したことがあるのです。丸ごと買っても、目を疑うほど値段が安かったので、しばらく通いつめました。(出会えるのは朝早い時間のみ。しかも、常にあるわけではないので期待しないで行くくらいがちょうどよい。ちなみに、私がタコを買っていると、これを食べるのか?とその辺の人が興味深げに寄ってくるのが面白いです。)

ちょっと余談ですが、インスタントラーメンに限っていえば、MorrisonsとTescoの勝利。というのも、「出前一丁」があるから。(パッケージを見るだけで、なんだか無性に日本が懐かしくなってしまうのです。)

③店内の品物管理

イギリスにおいては、Waitroseの店内管理はぴかイチ(といっても日本と比べたらいたって普通なんですが)!基本的に商品棚に期限切れの商品が無い(残念ながら、たった一度だけありました。それも2日前のものが…見つけた時は結構ショック)。また、棚は整然と整理されたまま保たれており、そもそも見た目に清潔感あり。ちなみに、Morrisons級だと、箱が変形したり、敗れたパッケージのものが商品棚に入っていたりも。(鶏もも肉のパッケージが破れていたり、インスタントラーメンの麺がぼきぼきに折れていたり、ヨーグルトの容器がつぶれて中身がもれていたり…枚挙にいとまがありません)。特にASDAの店内の散乱具合はひどく、衣料品やおもちゃコーナーなどは不要と思った品を床にポイ捨てする客が多い様子。足の踏み場に困ったこともあります。

Waitroseでは、各商品棚に、それに見合ったものがきちんと置かれている。鶏肉が雑誌コーナーに、ヨーグルトが食器コーナーにつっこまれているということが、Morrisons級だとごく稀に、ASDAにいたってはいつ行っても見かけます。(これは客層に通じますね)

(もう何があっても動じない店内の散らかり具合ですが、一例として、ナプキンの袋が破れて開封されており、さらにストッキングの棚に転がっていたのを発見。横にも何か落ちています。。。これはほんの序の口ですよ。)

④客層

Waitroseの顧客には常識があります。手に取って買い物かごに入れたとしても、やはり不要と思った品物は、それが並べてあった本来の棚に自分で戻しに行きます。鶏肉を雑誌コーナー、ヨーグルトを食器コーナーへ所構わずつっこむといった雑なことは決してしないのです。他の例をあげると、ショッピングカートを店外に持ち出すなんてもってのほか、そんなお客様はいません。だからこそ、Waitroseのショッピングカートは基本的にコインを入れずに無料で使えるのでしょう。Morrisons~ASDA級では、なぜか徒歩ではいけるはずもないほどお店から離れた住宅街に、ショッピングカートが捨て去られていることがあります。あたりやウェストアクトン店の前の通りにASDAのショッピングカートが、さらにはテニスコート内にMorrisonsのショッピングカートが置かれているのを見た時には、衝撃が走りました。だからこそ、他社のカードは基本的に1ポンドコインを投入しないと使えず、カートを返却すると返金されるというデポジットシステムになっているのでしょう。おそらくこれに関連して、Waitroseの駐車場には物乞いがいません。ショッピングカートのデポジット金を狙っているのでしょうか、Morrisons級の駐車場で小銭をねだられたことが数回あります。(本当に小銭だけならまだしも、それで終わるかがわからず、身構えてしまいます。それ以来、そういう雰囲気の人がいると事前に察知できるようになりました。)

そして、Waitroseの顧客には品もあります。レジ待ちの列も穏やかな空気が流れています。Morrisons~ASDA級では、だまってしれっと割り込みを受けたことあり。ASDAにいたっては、店頭のコーヒー店で「早く出せないのか!もっと急げ!」「いつまでかかってるんだ!」「俺が先だ!」といった怒号がとびかう光景に出くわしたことも。

⑤従業員のスタンス

Waitroseの従業員は、サービス業についているという自覚がある、例えば、レジ袋が切れることはないし、クレジットカードでサインが必要な場合、誰もが常にボールペンを持っている。Morrisons級では、5pのレジ袋が切れていることがあり。背中合わせの後ろのレジ、つまり後ろを振り返ればとれる位置に大量のレジ袋があるにもかかわらず、「今日は5pのレジ袋ないから、いるならこっち使って」と10pのものを使うことになったことも。また、ボールペンは誰もが持っていない。隣のレジ係に声かけて、通りすがりの他の従業員に声かけて、あげくの果てはお客に声かけてペンをgetするということも。レジ業務にボールペンは必須ではないのでしょうか。何かをメモしたりすることも全くないのかと思うとその姿勢に疑問が生じます。。。

⑥無料のコーヒー&新聞

Waitroseカードを持っている方には、買い物の後にもらえる無料のコーヒーサービスもあります。また、10£以上の買い物をすると、特定の当日の新聞が無料で一部もらえるというサービスもうれしいものです。

さて、長くなりましたが、以上が①~⑥が私がWaitroseを推す理由です。残念ながら、Waitroseで買い物をすると、他スーパーより高くつくのは本当ですが、それも魅力的な商品がたくさんあるからこその話。全部が全部他社よりも高いわけではないので、イギリス生活に慣れてくればこれは他社と比べてもお買い得!といった見極めもできてきますし、プライベートブランドを選ぶと他社とほとんど変わらぬ値段で良い品質のものが手に入るので、うまく使い分けましょう。

無料のコーヒーに関してはマイカップをもっていかないともらえなくなってしまったのは残念ですが、これも環境のため。この際、せっかくだからお気に入りのものを買おうと思ってたのですが、Waitroseへ行くたびに「カップがない→コーヒーがもらえない」という事態を2度経験した私。とうとう3度目に観念して、レジ脇にあったものを購入しました。「これ、今からコーヒーもらうのに使いたいんだよね?だったら、あちらのコーナーに持って行って、洗ってもらうといいよ!」とレジのお兄さんに爽やかに言われ、持っていくと、快く洗ってくれ・・・日本なら当たり前かもしれませんが、この細やかな気遣いに感動。イギリスにいると、サービスへの感動レベルが劇的に下がるのです。他には、チャールズ皇太子が設立したオーガニック食品ブランド「DUCHY Originals」も購入できますね。手ごろな値段で美味しく、王室を絡めてちょっとした話のネタにもなるので、ここのショートブレッドを日本へのお土産に持って行くこともあります。

Brexitの影響もじわり押し寄せ、リドルなど激安スーパーに人が流れる中、これからもWaitroseファンとして、地味に応援していこうと思います。

おまけ

ハロウィンデザインのシールが張られたかぼちゃを発見。早いですね。

いつか買いたいWaitroseのショッピングセット。子どもとこれでおままごとをしたいです。johnlewisにて、それぞれ28£、25£。(画像はjohnlewisのHPからお借りしています)

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