10月5日は教師の日~National Teachers Day – Teacher Appreciation Day~ということで、生徒たちがお花をもって登校する日です。
小ぶりのブーケだったり、バラ、ガーベラ、フリージア、ユリなどを一輪、はては小学校準備クラスの幼い子(4歳くらい)などは草花をつんできていたり(!)、と色とりどりの花をもって生徒たちが登校する朝は、いつもの道がぱっと明るく華やいで見えます。お花をもって登校する生徒たちも、心なしかいつもに増して足取りが軽やか、嬉しそうで見ているこちらまで幸せに。
(ちなみにわが家は花壇の花を一輪だけもっていくことにしていたのですが、前日の夜から子供がわくわく、そわそわ。「ねぇねぇ、ママ、早く先生にかわいいお花を用意しようよー!」「お花さんの元気がなくなっちゃうと可哀そうだから、明日の朝にしようね」となだめて夜は寝かせたのですが…翌朝は開口一番に「ママ―、お花を用意しなきゃ!早く起きて!」と眠い目をこすりながら庭へと追い立てられたのでした。)
こうして生徒が各自持ち寄ったお花は、1人1人が教室に入る前に先生に渡していきます。1クラス30人分。つまり最後の方は両手でいっぱいに、まさに抱えきれないほどのお花に先生が囲まれた状態に。お花を両手にうれしそうにはにかむ先生に、朝からみんながほっこり幸せ気分に包まれた日だったのでした。
なんだかいいなぁこの慣習、私が小さいころに日本ではこういうのなかったはず、と思って調べてみたところ、なんと・・・日本にもありました!といってもまだ日は浅く2015年から始まっているようです。(参考になったサイトはこちら)
こちらのサイトを拝見する限りの感想で現場を知らないので何ともいえないのですが、the 日本的な作りこまれた雰囲気に、同じイベントでも国が違えばまったく違うものになるのだなぁと感じたのでした。(主催者が一般社団法人「教師の日」普及委員会、後援に文部科学省が入っていることから、さもありなんと頷けてしまうといいましょうか。)みんなで集まって事前準備、寄せ書きや花束、はては当日の先生へのメッセージ・・・素晴らしいとは思うのですが、あまりにも演出しすぎのきらいがあるといいましょうか。(てんでばらばらなお花でも一本ずつから、ちょっとかわいい摘んできた草花ですらもどうぞとあげられるくらいの気軽な感覚の方がしっくりくるようになってきている、この私の感覚自体がイギリスに染まってきているというべきなのかもしれません。)
なんにせよ、先生にありがとうを伝える日、という日があるのは良いものです。10月5日のNational Teachers Day – Teacher Appreciation Dayは世界各国で根付いているようですので、これから日本でも広がっていくとよいなぁと思ったのでした。