イギリスの小学校に通うようになって、PTA活動が盛んなことに驚かない人はいないでしょう。(もちろん、中にはPTA活動が盛んでない学校もありますが、全体的にはかなり盛んといえます)サマーフェアやクリスマスフェア、ハロウィンといったイベント時のみならず、放課後にケーキやクッキー、ポップコーンやアイスクリームを販売したり、中古の制服を販売したり、ビンゴ大会や映画観賞会を開催したり・・・とにかく、あの手この手で(?)寄付金集めが行われます。学校の規模が大きくなればなるほど、PTA活動の頻度や規模も盛大になっていくように感じます。
さて、こうしてせっせと集めたお金はいったい何に使われるのかというと、学校の備品を購入したり、遠足費用にあてたりするのです。そう聞くと、嫌々ではなく頑張ってみようと思うのが親心!?ちなみに、ケーキ等を作ったり販売したりする人だけでなく、購入して貢献するというのもあり。やれる人が無理のない範囲で作って持ち寄ったり、手の空いた人が販売を手伝うくらいでOKというところもあれば、ひとり一人が必ず何か役割があるように分担しなければならないというところもあり、そこは学校ごとにケースバイケース。
さてこういったイベント時に日本人だと期待されるのが・・・日本人だもの、お寿司作れるよね?というありがたーいご期待?なのです。(むろん、お住まいのエリアによるかもしれませんが。。)さてさて恥ずかしながらイギリスにくるまでお寿司は買うもの、食べるもの、と考えて生きてきたため、まさか自分で作るなんて思ってもみなかった私ですが、一念発起して作ってみたのが、何を隠そう”かっぱ巻き”。先輩ママさんから、かっぱ巻きが鉄板なのよ!と初めて聞いたときには、なぜわき役(と私が勝手に思い込んでいるだけですが)のかっぱ巻きなのか、とそのチョイスをいぶかしんでしまったのですが、先輩ママさんの説明をきいて深く納得・・・その理由は以下のとおり。
・万人受けする →ベジタリアンだったり、生魚を食す習慣がない子でも食べられる。キューカンバーサンドイッチ好きな国民性もあって受け入れられやすい
・食中毒の心配が低い →サーモンやまぐろなど生魚はやはり怖い 。※スモークサーモンはそこそこ人気なこともあるそう。
・費用対効果が抜群 →たとえば細巻き用に刺身グレードのサーモンやマグロを1本だって2-3£程度。きゅうりなら一本で10~12本作れて60P
そもそも”巻きす”すら持っていなかった私ですが、今どきはウェイトローズ等のスーパーでも普通に売っているのです(なんとUKのアマゾンでもmakisuでヒットするという便利な時代)・・・さっそく巻きすを購入していざ準備万端!
Youtubeで細巻きの作り方を探し、見よう見まねでやってみると・・・いやはやとても簡単そうに見えるのに、どうやってもキュウリが端に寄ってしまうではありませんか。これではあまりにも不細工。かといって、ごはんを多めにすると、のりが足りないという、なんとも情けない状態に。ATARIYAの大将さん、細巻きの講習会を開いていただけないでしょうか?と若干遠い目になりながらも、せっせと巻くこと数十分。
日本から持参したなんちゃってお重につめてみると、お重効果で粗が少し目立たなくなったような・・・(気のせいか)!?こんな出来で売れるのだろうかという不安は杞憂におわり、気づけば他の器用な皆さんの美しきかっぱ巻きに囲まれ、どさくさに紛れて、我がかっぱ巻きも見事完売したのでした。よかった、これで学校の備品購入に若干でも役立ったーとほっと安堵。
というわけで?もしお子さんがイギリスで学校に通われる年齢であれば、日本からお重をもってきておくとよいかもしれません、というお話でした。
河童巻きならいくらでも作りますよ~すぐできますから!と笑顔で言えるようになりたいものですね。