毎年、イギリスが暖かくなると蟻&羽蟻との闘いが始まるのですが、今年はいつまでたっても始まりません。ここ何年も今の時期には蟻が家の中で大量発生していたものなのですが。。。ちなみに、イギリスの羽アリは相当な曲者で、なんとウィンブルドンの試合にも影響していたようですよ。そんな衝撃の記事はこちらとこちら。
本当に彼らはしつこいのです。外は良い天気、気持ちの良い暖かい日だというのに、窓ガラスに隙間なく群がる大群の羽蟻。げんなりしつつも逃げるわけにもいかず、彼らと格闘せねばならない、その恐ろしさと手ごわさを身をもって知っているだけに、笑えません。
さて、話は戻って我が家の話。スプレーから毒餌まで、あらゆるものを試してきて、それぞれに効果はありました。しかし、今年は少し趣向を変えて、今までとは違った対策をとってみたのです。
それもとても簡単、家にあるたった2つのものだけでできる方法です。
①重曹
お料理からお掃除まで、これ一つで大活躍、おなじみの重曹ですね。
②粉砂糖
イギリスのスーパーでIcing Sugar の名称で販売されています。
①と②を適当に混ぜて、蟻のいそうなところに置いておくだけ。分量は適当に同量を混ぜ合わせました。そして、窓の近く、庭や家の周りの蟻の巣がありそうな場所に置いておいただけなのです。
そもそもなぜ、蟻を重曹で駆除できるのでしょうか。あるサイトではこのように紹介されていました。
アリは食物を消化するため、カルボン酸の一種・ギ酸(HCOOH)を持っています。一方重曹の正体は弱塩基(アルカリ)性を示す炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)。ここでポイントとなるのは「ギ酸は炭酸(炭酸水素)よりも酸性の性質が強い」ことです。
生活100番 サイトURL; https://www.seikatsu110.jp/vermin/vr_ant/14111/
アリが重曹を取り込むと炭酸水素ナトリウムとギ酸が反応し、ギ酸ナトリウムに変化します。一方残った炭酸水素基(-HCO3)はギ酸の持っていた水素イオン(-H)と反応し、水と二酸化炭素が発生するのです(弱酸遊離反応)。この反応がアリの体内で起こるため、重曹を食べたアリは死んでしまいます
なるほど・・・ちなみに、ゴキブリ退治にも効くそうですよ。いやしかし、重曹って本当に万能ですね。まさに重曹様様です。
おかげさまで、掃除機で吸っても吸ってもうじゃうじゃと湧いて出てくる蟻に毎年悩まされていたのが嘘のよう。これからの最高の季節を存分に楽しめそうです。お悩みの方、騙されたと思ってぜひ一度お試しくださいね。
ちなみに、重曹でもだめだーお手上げ!という我が友人が試して効果ありだったのが、こちらの商品。NIPPONと一番上に表記されていますが・・・なぜ?家の周囲をこの白い粉でがっちりガードしたところ、数日間たってぴたりと蟻がいなくなったそうです。重曹&砂糖のエコな対策ではびくともしない頑固な蟻にお悩みの方は、一度試してみてはいかがでしょうか。