イギリスでは、子どもへの虐待が疑わしければすぐに警察が動く!?

残念ながらイギリスにおける児童虐待の通告数は日本の何倍にものぼるのだそうです。ありとあらゆるサービスの提供が遅いイギリスですが、実はこの児童虐待に関しては非常に迅速な対応がなされます。疑わしきは罰せず・・・といった感がある日本に対して、こちらは疑わしければすぐに警察がとんでくるのです。

私がきいた範囲ででいくつか例をあげると、

・家で子供に大声で怒っていたら、隣人から通報され、警察が事情聴取にきた。まずは親と別室で子供への聴取、その後親への聴取が行われた。

・道で駄々をこねて座り込んでしまった子どもに背を向けて、「早くきなさい!」といいながら前へ歩き始めてしまったところを通りがかった警察に事情聴取された。(その距離わずか2.3メートルほどだったそう)

・下の子が積み木を投げて、上の子が顔にケガをした。そのケガを見つけた学校の先生から、まずは子どもに何があったのか確認があり、その後さらに親への確認があった。

・電気ヒーターでおった腕への火傷を発見した学校の先生から、まずは子どもに確認、さらにその後親への確認があった。

・少し目を離したすきに、子どもが高いところから転げ落ち、頭をひどく打った。病院へ連れていったところ虐待を疑われ、通っている学校の先生へ虐待を疑われる傾向がなかったかなどの確認がされ、ヘルスビジターによる家庭訪問もあった。

上記の例をみると、まずは警察や学校から個別に子どもに確認(親からの虐待か否か)、その後親へも2重の確認がなされる、という点が徹底されているという印象をうけます。そもそもの出発点として、親から子への虐待の方向で事情聴取をする、というのが日本と異なる点ではないでしょうか。(日本だと、実の親を疑うなんて、という感情が先立ちそうです。)残念ながら、もし疑われてしまったら・・・学校やナーサリー、その他普段から子どもを知っている第三者から、虐待の可能性はないといってもらえることが大事だそうですよ。

いずれにしても、学校、警察間で素早く連携して対応するこのスピード感、そもそもの親をまず疑うという視点など、見習うべきところがあるのではないか・・・などと日本からの痛ましいニュースをきくたびに思うのです。

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