予約3か月待ち&お一人様£72.5!それでも大満足のアフタヌーンティー@クラリッジズ

紅茶よりコーヒー、いやむしろアルコール、甘いものよりしょっぱい物派な人間 (私です) をもってしても、本場イギリスで体験してよかったと心から思えたアフタヌーンティー、それがクラリッジのアフタヌーンティーです。

超一流ホテルのアフタヌーンティーですので、お値段は思わず驚愕してしまうほど高い72.5£(2019年 6月某日に訪れた際の、Traditional Afternoon Tea単体のサービス税込み総額。追加のシャンパンつきなどではありません)。

過去に20£~50£代のアフタヌーンティーを体験してきて、まぁこんなものか、ありがたがるものでもないかな、などと内心思っていたのですが、その認識を見事ひっくり返された経験を記録します。

①プロフェッショナルかつフレンドリーなスタッフ

絶妙な距離感です。質問には丁寧に、かつ詳しく答えてくれるのはもちろんのこと、凛とした雰囲気はありながらも相手を緊張させないという点に接客の神髄を見た気がします。目配り・気配りが素晴らしい。スタッフの皆さんがこのお店で働いていることに誇りを持っているのがひしひしと伝わってくるのがたまりません。トイレにいらした清掃スタッフの方のサービスも、これまた素晴らしかった。

②途中で紅茶の種類を変えられる

紅茶の種類があまりにも多く、決めきれない優柔不断な私の心を察してか否か、「紅茶の種類は代えられるので、2種でも3種でも大丈夫ですよ!」と言ってくださったのです。結局、3種類もの紅茶をいただいてしまいました。そして、その紅茶がどれも美味しかったのです。ちなみに、コーヒーも選べますよ。

過去に行ったアフタヌーンティーだと、紅茶は種類を変えられないだけでなく、お湯の継ぎ足しのみ(最後の方は色すらでてこないというなんとも貧乏くさく悲しい状態、言っておきますが50£以上の決して安くないお店でですよ!)、茶葉は交換してくれるものの種類は最初に選んだものと同じ、はたまた、紅茶の種類を変えられるということを教えてもらえなかったので分からずにトライできなかった・・・といった苦い記憶もあります。

選べる紅茶の種類はざっと20種類以上はあったかと思いますので、途中で紅茶の種類を変えられるのはうれしいサービスです。ちなみに、1種類の紅茶につきたっぷり2杯分+αは楽しめます。つまり、3種類ならば6杯以上ということに。ちなみにテーブルにお水もあるので、紅茶だけが続くとのどが渇いてしまう、という方でも安心です。

③美味しい

サンドイッチがぱさぱさ、スコーンがもっさり、これといって可もなく不可もなくなお店も多い中、サンドイッチからして美味しい。スコーンがこれまた絶品でした。品のいいこぶりなサイズ、ほろほろさくさく、これに加えて虜になってしまったのが添えられていたマリアージュフレールのマルコポーロジャム。あまりにもおいしく、これは購入できるのでしょうか?と尋ねると、一つ17£で販売いただけるとのことでした。アフタヌーンティーだけでも贅沢(散財!)してしまったので我慢しましたが、今からあの時に戻れるなら絶対に買いたい!後から調べてみたところ、ロンドンでは 直営店ですら 取り扱い無し。パリから直送になるようなので、たとえば一個購入とすると、8.5+15.7 24.20ユーロにもなります。4個以上買うのでなければ、割高です。クラリッジでは1個から購入できますので、迷ったならば購入がお勧めです。

Claridge's afternoon tea

Claridge's afternoon tea

④生演奏

ピアノとチェロの生演奏が、上質な空間での優雅なひと時に華を添えます。入店時に座る場所を選べるのですが、演奏を近くで楽しみたいのか、奥の少し静かな空間が良いのか、といった希望を聞いて下さいますのでお好みの場所を選びましょう。

子育て中に聞く音楽はといえばもっぱら童謡・・・すっかりコンサートから足が遠のいていましたが、素敵な音楽に包まれると優雅な気分になりますね。非日常気分を存分に堪能できました。せっかくのアフタヌーンティー、やっぱり生演奏付きは外せません。

⑤時間を忘れてゆったり楽しめる

なんだかんだで、トータル2時間半~3時間ほどはいたでしょうか。気心の知れた友人たちとのおしゃべりは尽きることなく、サンドイッチをお替りしたこともあって、開始から1時間半たったあたりでまだスコーンどまりだった私たち。あまりの心地よさにすっかり時間を忘れてくつろいでいました。

( まだ行ったことがないので単なる想像にすぎませんが 、もしこれが時間制の〇ッツだったならば・・・終わりの時間が気になって、ここまでゆったりくつろげなかったかも!?とはいえ実勢に訪れたことのある友人によると、〇ッツも素敵よ♡だそうですから機会があれば行ってみたいものです)

おまけ①嬉しいサプライズ

スタッフの女性から、今日は誰かのお誕生日なの?記念日かしら?などきかれ、なんでもないのだけど、本場イギリスで1番との呼び声高いアフタヌーンティーをぜひとも体験したくてお友達ときたんです♪予約からずっと楽しみにしていたので来れて嬉しい!などと答えてはいましたが、 最後のケーキと共にスタッフの方が持ってきてくださったのが、Welcome to Claridge’s と書かれたスペシャルプレート。 これには友人と顔を見合わせ、 思わずにっこりしてしまうほど嬉しかった。

おまけ②お持ち帰り+ファッジ

優雅なひと時を過ごしていると、気づけばあっというまに3時間近くが経過していました。 残念ながら食べきれなかったケーキ・・・にもご安心を。持ち帰り用に包んでくれます。それとは別に、お土産として一口サイズのファッジも頂きました。帰ってからもお土産を楽しみながらアフタヌーンティーの余韻に浸れるのがこれまた嬉しいものなのです。

Claridge's afternoon tea

クラリッジズ以外のお勧め afternoon tea は?

周りではリッツのアフタヌーンティーもかなり評判が良いのですが、1.5時間程度のサービスのため、少々駆け足気味だとの声もちらほら。(ちなみに、今回のクラリッジですと1.5時間の時点で我々はまだスコーンの段階だったという・・)リッツを経験していないので大きな声で語れはしませんが、アフタヌーンティーを体験してみたいけれど時間はあまりとれない、という方にはリッツ、時間は気にせずのんびりしたい、という方にはクラリッジズがお勧めかなぁと個人的には思います。

気になる服装は?

できるならお洒落に、そうでなくともワンピースくらいは着た方がよいでしょう。中にはTシャツの方、白いスニーカー(お洒落ではありましたが)、といった方もいましたし、だからといって追い返されるわけではありませんでしたが、ちょっと悪目立ちはしていたような。

はたまた、もしやロイヤルファミリーですか?と思わず見とれてしまうようなお洒落な帽子をお召の方、ふわっふわのドレスを着たお嬢さん、びしっと正装しているお坊ちゃん、といったファミリーもいます。非日常すぎて、そういった方々を見るとうっとりしてしまいます。

1人でもOK?

女性お一人のお客様もいました。中央にも空いた席はありましたが、部屋のコーナーに目立たないお席を用意してもらっていたのは、お店の配慮なのかもしれません?!お一人だからとの遠慮は無用、我々と同じくらい長時間楽しまれていましたよ。

予約はいつからとれる?

とにかく3か月前に予約を取るのが基本です。土日は3か月前でないと取れないと思った方がよいです。たまにキャンセルが出たのでしょう、土日でも急に空きが出たりしますが、すぐに埋まります。平日も選べるほどは空いていません。唯一例外的に空いている時期としては、5月のフラワーショー開催期間を含む1週間。この期間はフラワーショーに連動した特別なアフタヌーンティーになっているようで、お値段は90£。(少々割高なお値段のおかげか?)予約がその週だけ空いていました。昨年も、今年も、この期間はわりと空いていましたが、来年以降はどうでしょうか・・・?

ちなみに、ちょうど今は7月ということで WimbledonにちなんだSeasonal afternoon teaがこれまたお一人90£ですが、7/6現在、最終日の7/14まで全てお席は埋まっているようです。 HPを拝見すると、テニスボール型のケーキがとっても可愛いのです。

というわけで、英国のアフタヌーンティーなんてどうぜ観光客向けなんでしょう?だったり、サンドイッチ・スコーンやケーキなんかにこの値段が見合うの?などとはなから避けてしまうのは非常にもったいない!いただく紅茶や食べもの(だけ)ではなく、この空間で過ごす時間こそが pricelessなのといっても過言ではないでしょう。主観ではありますが、20£~50£台のアフタヌーンティーに何度も行くよりも、このたった一度のアフタヌーンティーの満足度の方がはるかに高かったのです。これからイギリスでアフタヌーンティーをお考えならば、 Claridge’s を忘れずに候補にいれてみてはいかがでしょうか。

Claridge’s 
Brook Street
Mayfair 
London W1K 4HR
+44 (0)20 7629 8860

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