これまでに何度か車の修理をしているわが家。古い車なのもあり、運転が下手なのもあり、不運なのもあり・・・思い出せる限りの修理回数は片手以上両手未満。
今回は駐車場に停めていただけなんです。それもがら空きの。ガソリンを入れてお店でちょっと買い物して戻ってきたら、一人のお兄さんが話しかけてきました。「かわいそうだけど、君の車のここ、みてごらん。相手の車がひどかったよ、ぶつかったことに気付いてる風でもなく走っていってしまったよ。。。カメラに記録されているかもしれないから、警察に通報した方がよいよ。」とのこと。見るとあまりにも、ひどい。ひどすぎる。前方後方の両ドアががっつりと傷物に。ちょっとこすったというレベルではありません。どう見てもぶつかってますよ。普通は確認のために止まりますよね?あまりにも豪快に走り去ったであろう痕跡からは、飲酒運転、もしくは薬物でもやっていたのではないかと思われるほど。あまりにも痛々しい愛車の姿に悲しみと怒りがわきあがったのでした。
そうはいっても悲しんでいる場合でもなく、さっそく保険会社に連絡して、修理の手配に取り掛かったのですが・・・ここはイギリス、サービスへの期待をこれでもかというほど気持ちよく裏切ってくれるのでした。今回困ったことを2点あげると、
① 報連相の欠如/連絡がこない、遅い
修理工場からの、車を自宅まで取りに行きます、日程は決まり次第連絡します・・・という言葉から早1週間。しびれを切らして連絡すると、えーと・・・では3日後に、とのこと。こちらから連絡しなかったら、2-3週間は平気でこなかっただろうと思われます。
ようやく車を引き取りにきたスタッフの方に、何日くらいで修理できるのかと問うと、3~5営業日だと思う、とのこと。意外と早い!と喜ぶのはまだ早かった・・・修理完了したら連絡するねと言っていたけれど、当然のごとく、1週間たっても連絡がこない。こちらから電話をすると、保険会社の承認がまだ取れていないからまだ作業できない。承認されたらすぐに修理にとりかかり、作業自体は2-3日で終わるとのこと。速攻で保険会社に連絡し、今日中に修理工場に保険修理の適応許可を出すようにとお願いする。
2日後に再度電話すると、承認が得られたので早速作業に取り掛かっているとのこと。修理を終わらせ、明後日車を家まで持ってきてくれるという。時間は分からないので、スタッフが修理工場を出発する前に連絡するからその連絡を待て、とのこと。そして待ちに待った車の到着日だったのですが、待てど暮らせどスタッフからの連絡は来ず。家で待機するためにわざわざ子どもの習い事をずらしたり、外にでかける用事をずらしたというのに、です。さんざん待った挙句、営業時間終了前に連絡をすると、今日は間に合わなかったよ、だから明日もっていくよといわれる。(当然のごとく、ここまで謝罪の言葉一切なし!)そしてまた、時間は当日の直前までわからないというのでした。(今回ばかりは一応ちゃんときましたけれど、次なる問題が発生したのでした、以下②へ続く)
②料金を堂々と間違えて、上乗せ請求してくる
ようやく迎えた車受取りの日、午前中に連絡がこなかったので午後一で連絡をすると、2時ごろいくよ、とのこと。それと、〇£の支払いになるけど知っている?と。いえ、知りません・・・というと、昨日テキストメールで送ったんだけど、というのですが、いえいえ届いていませんから!料金にしても時間にしても事前連絡する気などさらさらなかったのではないか?と疑ってしまいたくもなります。というか、全力で疑ってしまう私。
さて、再送するといわれて届いた金額がなんだかおかしい。保険会社から言われていただいたいこれくらいの範囲でしょうという金額の、およそ2倍の値段なのです。200£以上もの誤差って、あり得ません!おかしいなぁと明細をよく見てみると、しっかりとVATの値段が入ってしまっているではありませんか。
あらあら、また同じことやってる!!!怒りを通り越してあきれてくる私。実は前回の修理のときも同じく倍の値段を請求されたのです。20%のVATは、社有車のみに適用されるもので、私有車にはかからないはずなのです。よって、保険会社からも修理工場からも、プライベートカ―なのか、カンパニーカーなのかについては事前に聞かれます。いずれに対しても個人の車であるときっちりと伝えていました。それなのに、この様です。
車を持ってきてくれたおじさんに、「この金額は支払えない、うちのは個人の車だからVATかからないはず、会社に連絡してくれる?」というと、さっそく連絡してくれたのですが、「VAT込みの金額を支払ってもらえないなら今日は引き渡せないからいったん持ち帰らなければならない。この件がクリアになってから後日また持ってくることになってしまう・・・」と残念そうに告げられたのです。いえいえ、こちらは1か月近くも車無し生活を耐え忍んできたのです、さらに待つのは絶対に避けたい!電話をかわってもらって私からも、勤務先の主人からも、これは個人所有の車だと主張してみたものの、勤務先の会社から正式文書でその旨を書いたものを受け取るまではダメだとの一点張り。
ここまできたらダメ元で、会社の同僚の方(現地の方)に電話をつないでもらって、カンパニーカーでない旨を話してもらうことわずか数十秒・・・なんとあっさりOKに!!車を置いて行ってもらえるのはうれしい反面、このやり取りにある種複雑な気持ちを抱いてしまったのでした。やはりなまった英語で話しているからダメなんでしょうかね・・・。
上記以外にも困った点をおまけで追加すると、わが家のパターンがまれなのかもしれませんが、修理期間中の代車がなかったのにはほとほとまいりました。〇日に修理完了だと事前にわかっていたらまだ待てます。でも、もろもろの連絡が全くない中、長期で車がない状況は非常に厳しかったです。学校や習い事への子どもの送迎、スーパーへの買い出し、など、子どもを連れて出歩くとなるとちょっとしたことが一日がかりに。
さて、何はともあれ、めでたくVAT無しの料金の支払いが終わり、車を置いていけることになったスタッフのおじさん、とてもうれしそうです。その方はまったく悪くないので、時間をとらせて申し訳なかったというと、「いや~実はね、結構よくあるんだよ」と笑っていました。VATを払う払わないで、同じようにもめるケースが多々あるんだそう。「私、実は前回も同じ間違いされたんですよ」といってみたら、「そういう人も結構いて、会社のお客様データベースそのものに誤って登録されているのかもしれないなぁ」ですって。なんということでしょう。。
毎回、保険会社にも修理工場にもプライベートカーだと答えているのに、その情報と顧客データベースが照合しないことは無視しているのだろうか・・・?なんて、こんなことこの国ではたいしたことないんだよなぁ、日常茶飯事なんだよなぁ、と思い、バカバカしくなって笑えてしまったのでした。
何はともあれ、車が戻ってきてよかった!皆さんも、万一車の修理が必要になった際には、(急ぎなら)定期的にスケジュール確認の電話を入れる、プライベートカーなら、VAT抜きの明細になっているかを支払い前に確認する、といったことをお忘れなく。