日本のBookstart運動のルーツはイギリスにあり~赤ちゃん・子どもと絵本を楽しもう

先日、わが家の上の子が学校から持ち帰ってきたのがBookTrust(教育基金団体)からだという、この手提げ袋。(わが子の通う学校だけでなく、周辺の学校でも同じものが配られていたようで、同じものを持って家路を急ぐ子をたくさん見かけました。)

中には一冊の絵本と、絵本を読むことの大切さを説くリーフレットが入っていました。

実は、わが家の上の子。これ以外にも過去にこのBookTrustから、図書館で1冊、チルドレンセンターで1冊、絵本をいただいたことがあるのです。

さらに、これを見て思い出したのが、イギリスで生まれた下の子の一歳児検診の時にもらったこちらのキット。赤ちゃん向けの絵本が2冊と、ナーサリーライムの歌詞、赤ちゃんへの読書の大切さを啓もうするリーフレットが入っていたのですが、実はこれもBookTrust(教育基金団体)からのもの。

さて、近年日本で広がっているブックスタート事業は、まさにこのBookTrustの運動をお手本にして持ち込まれたものだったのをご存知でしょうか?私が上の子を日本で出産したときには、3か月検診時に絵本のセットをいただいて、とても嬉しかったのを覚えています。日本ではNPOブックスタートが中心に活動しているようですね。

ブックスタート

 
絵本の読み聞かせ活動。英国のブックトラスト(教育基金団体)が中心となり、1992年にバーミンガムで試験実施された。日本では2000年の「子ども読書年」をきっかけに、この運動が紹介され、全国的な広がりを見せている。地域の保健センターやボランティア団体が活動を展開しており、子供の情緒的発達を促進すると共に、母子間のつながりを深める効果が期待される。

(中村敬 大正大学人間学部人間福祉学科教授 / 2007年) 出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」

絵本を読んであげているときに湧き出る温かい気持ち、読んでもらっている子どものわくわくうれしそうな表情・・・せっかくいただいたかわいい絵本、秋の夜長(?)に、親子の幸せな時間を楽しみたいと思います。

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