Black Fridayに思い出される悪夢~身の危険を感じた出来事

年々盛り上がりを増すイギリスのブラックフライデー。クリスマス前最大のセールとあって、お買い物を楽しまれた方も多いのではないでしょうか?

この時期になると思い出されるのが、2017年のブラックフライデーのこと。

思ったよりも遅くなったなぁ、早く帰ろうとオックスフォードサーカス駅に向かう途中のことです。狭い通りいっぱいに人の群れがこちらに向かって逆走してくるではありませんか。それも悲鳴をあげながら、全力疾走で!

何だ何だ?何が何だか分からないながらも、その光景をみた瞬間これはまずい!と全身で感じ、とにかく一番はじめに目に入ったお店の中に駆け込んだのでした。お店に入る前に背中越しに聞こえたのは、人が撃たれたぞ!といった声。

血相を変えてお店に飛び込むと、何があったのかと驚く店員さん。私はというと気が動転して言葉が出ずにただ外に向かって無言で指さしするばかり。後から飛び込んできた人が、銃で撃たれた人がいるらしいと説明をし、その最中にもガラス越しに人々の群れが全速力でかけ去ってくのが見え、緊急事態を察した店員さんが、これ以上逃げ込んでくる人がいそうにないとみるやいなや店のシャッターをしめ、店内のお客さんを匿ってくれたのでした。

ただただ時間がすぎるのがひたすらに長く感じ、これはテロなのか、そうならばもしテロリストがここにきたらどうすべきか、絶対服従といっても撃たれるのだろうか・・・とどうにもならないことがぐるぐる頭を駆け巡っていました。

時間がどれほどたったでしょうか、どうやら誤報だったということでようやくはりつめた緊張感から解放されたのでした。結局まわりのの駅は封鎖されたままで、電車の動く駅に向かう人々が道にあふれており、家にたどりついたのは何時間も後だったのでした。

それからしばらくは、もしまた似たような状況が起こったらどうするか、子連れだったならどう行動すべきか、などシミュレーションしたものです。こんなことが起こらないように祈るばかりではありますが、なんといっても日本に比べれば治安の悪いロンドン。どうか縁起でもないとはいわず、万万が一のときに備えたシミュレーション、ぜひお勧めしたいと思います。

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