妊娠中や授乳中でも「hemorrhoids」の手術はできる!日本の病院をご紹介

妊娠中や産後の授乳中、女性が悩まされることの多いマイナートラブルに、「hemorrhoids」があります。

妊娠中に症状が出始め、産科の先生に相談するも、「よくあることだから」「産後治るかもしれないから、様子見よう」「妊娠中は薬も出せないし、手術も無理だから」ということを言われて泣く泣く我慢した方、いませんか?

産後の検診の時に相談しても、産科の先生の関心ごとは子宮の戻り具合、帝王切開なら手術部位・・・に集中し、専門外の症状への関心はえてして薄いもの。「とりあえず塗り薬出すから、長い目で様子見てみて」「もし治ったとしても、第二子の時にまた同じ症状出る人多いから」「授乳期は手術できないよ」という言葉に絶望感を感じた方は、いませんか?

そんな悩める方々へ、都内在住の友人(2児の母)が教えてくれた病院をご紹介しましょう。

ちなみに、友人はというと、産後に赤ちゃんのお世話に追われて必死な毎日の中、あっという間に一年半がたったが完治せず。これ以上待ったところで時間は解決してくれないと思い、恥ずかしさを押し殺して肛門科の門をたたいたとのこと。できれば女性に診察してほしいと思い、女医さんのいる病院を探して受信したそうです。

1件目に伺ったM病院の女医さんはとてもさっぱりした方。「第二子考えているなら、産んでからいらっしゃいな。手術自体は簡単だけど、第一子でなった人はほとんど再発しますからね。それに、授乳中は手術できないのよ。」とのことで、すごすご帰る。

2件目のO病院の女医さんは、これまでどんなに辛かったかという気持ちに寄り添ってくれ、いろいろとお話するうちにすっかり意気投合、授乳中でも手術できますとのことだったので、ここで手術をしようと決意したのだそう。しかし、あまりにも人気なためか、最も早い手術日が3ヶ月後。その近辺に大きなイベントがあったそうで泣く泣くあきらめることに。(誠に残念ながら近年、肛門科の診療をお辞めになってしまったそうです。)

もはや女医さんにこだわっている場合ではない、目的は完治して身も心もすっきりして赤ちゃんに100パーセント集中し、自分も健やかに暮らすこと!と気持ちを切り替え、また一から病院探し。しかし、都内に住む彼女が片っ端から電話をかけても、授乳中というと手術対応してくれるところがなかったそうです。インターネットを駆使してたどりついたのが、埼玉県は深谷市にあるその名も「深谷肛門科」。

わらをもすがる思いで電話をすると、もちろん症状にはよるものの、授乳中の手術は可能だとのこと。なんと、こちらの病院では場合によっては「妊婦への手術」も行っているとのことで、他の病院にことごとく断られてきた友人は驚きを隠せなかったそう。(産後に手術を受ける方には、赤ちゃんと一緒に入院できるベビーベッド付きのお部屋も完備)ここしかない、と覚悟を決めて遠路はるばる受診しに行ったそうです。

晴れてめでたく手術を受けられことになり、当日は局部麻酔をして、ちゃっちゃと問題部位を切除。その間、わずか15分足らず。長年あれほど悩まされたのにあっけなかったとのこと。

夕飯時に食堂で他の患者さんと顔を合わせたときに、他の3名の女性方がみな、「産後からこれまでずーーーっと我慢してきたけれど、もうこれで悩みから解放されるかと思うと本当にうれしい」「なぜもっと早くこなかったのかと後悔するほど」と晴れやかな顔をしていたそうです。うちお二人はおばあちゃまだったそうで、よくぞここまで我慢された…と思わず手を握り締めたくなったという。そこの病院では、その日の術後の患者さんを一堂に集めて院長がいろんな話をされるそうですが、なんとこの病院、日本全国、および海外からも患者さんが来るほどの人気ぶりだそう。(ちなみに、友人の場合は加入していた医療保険が適用でき、ほぼ全額まかなえたそうですよ。)

その後しばらく、快適な生活を送っていた友人ですが、第二子の妊娠中、わずかながら「hemorrhoids」の症状が出たのだそう。しかしながら、産後半年~1年くらいで消失したとのこと。このまま治らなかったとしても、「大丈夫!私には深谷肛門科がある!」と前向きな気持ちで過ごせたそうです。「もし第一子の後に手術していなければ、次の子の妊娠中もっとひどいことになっていたかもしれないし、ましてや産後にはどうなってたかと思うとぞっとする。それに全ての子を産み終えるまで手術を待つなんて、その間の私の人生はどうなるの?一度っきりの人生なんだから自分のQuality of Life(クオリティオブライフ)も大事にしないと」とは彼女の言葉。ごもっとも。

↑友人が術後に購入して使うように病院から指導されたとのこと。シャワートイレが普及していないイギリスでも重宝するかも!?

そもそも論として、この疾患は、上記の友人のように「肛門科」の門を堂々と叩ける女性ばかりではなく、多くが恥ずかしくて1人悩んでいるのではないでしょうか。お産とセットで発症することが多いということは分かっているのですから、産科と抱き合わせで、肛門科を設置すればよいのに。仮にその兆候がでたらすぐに肛門科につないで、せめて悪化させないための指導をしたり、手術という選択肢もあると見通しを示してあげればよいのに、とは素人意見にすぎないのでしょうか。。

ちなみに、イギリスでもNHSで手術が受けられます。イギリス在住のオンライン英会話の先生が、なかなか順番が回ってこないけれど無料だし気長に待つわとおっしゃっていました。先生がおっしゃることには、この手術はイギリスだと全身麻酔だそうで、それが怖いとのことでした。妊娠、授乳期に可能かは不明ですが、全身麻酔なら無理だと思われます。(その点を考えると、渡英前もしくは、一時帰国時など、なるべく日本で手術が望ましいかもしれません。)その後、オンライン英会話をやめてしまったので詳細は聞けずじまいですが、無事に成功されたことを祈っています。

さて。現時点で日本、イギリス、いずれにお住まいだったとしても、もしお悩みでしたら、産科ではなく、専門の科へ相談に行ってみてはいかがでしょうか。妊娠中、産後、いずれの皆様の「Quality of Life(クオリティオブライフ)」も充実されますように・・・!

※注 「hemorrhoids」とは、痔のことです

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