「目指せバイリンガル!」と意気込んでいたわけではありませんが、第一子は、今のところ順調にバイリンガルに育っています。英語のお友だちと遊ぶ時には英語、日本語のお友だちと遊ぶ時には日本語で自然と話しています。ちなみに、ロンドンには日系幼稚園も存在しますが、せっかく英語圏にいるのだからと、週に数回、現地のナーサリーに通わせました。(図らずも、日本人が一人もいない環境)
ここで、とても心配になるのが、母国語である日本語です。わが家では、日本語の絵本をたくさん持ち込みました。(渡英後に、子どもの本を日本から取り寄せるために船便を利用したことあり)そして、寝る前に日本語の絵本を読むことにしていました。
あるとき、子どもと共にテレビ電話で日本の母と話していると、「うちにこういうチラシが何度も届いていて、〇〇もやった方がいいと思うのよ。なんだか発語が遅い気がするし・・・そもそもね、ナーサリーがお休みの日中は家にあなたと二人きりなんでしょう?あなたの日本語からしか学べないのだと思うと心配なのよ!…というわけでもう申し込んでおいたから。届いたらSAL便で送るわね~!」と有無を言わさず受講する流れになったのが、知育の王道?「こどもちゃれんじ」。なんと日本では、3人に1人が受講しているという噂の教材です。
正直なところ、もったいないなぁ・・・いらないと思うんだけれどなぁ・・・と思っていました。その理由は以下のとおり。
・おもちゃも自分なりに厳選して選んでいるのだから、もし同じ用途のおもちゃが届いたら無駄
・そもそも、プラスチック製のおもちゃは好みではない
・子どもの興味とあわないおもちゃ(時期をすぎたもの)が届いたら無駄
・家にたくさん絵本があるから、これ以上の絵本は無駄
・DVDがついてくるけれど、赤ちゃんのうちにテレビをあまり見せたくない
そして、第一弾の荷物を開封すると、4月の特大号というので付録もてんこ盛りの一式が届きました。思わずあとずさりする私。恐る恐る中身を空けてみると、あら?思っていたより充実している。かゆいところに手が届くというかなんというか。海外で、しかも第一子の育児となると、大変頼りになるものでした。
我が母の思惑どおり、DVDと絵本を使ってたっぷり日本語にふれられるだけでなく、思わぬメリットとして以下のものがありました。
季節行事を学べる!
→これは素晴らしいです。DVDと連動して絵本にも季節行事関連のページが組み込まれているので、しっかり定着します。お正月、節分、ひな祭り、子供の日・・・自分しか教える人がいないのに、日々の生活に追われておざなりになりがちな部分です。しかし、外国に住んでいるとはいえ、日本人として大事にしたい部分ですよね。
しつけを学べる!
→DVDや絵本の中で、しまじろうとパパママ、お友だちとのやり取りの中でしつけが学べます。朝はおはよう、順番を守ろう、ありがとう、ごめんなさいと言おう・・・などなど、リズムに乗せて歌からも自然に学べます。まだ小さいから、どうやって教えたらよいか・・・と頭でっかちになっていたのですが、しまじろうがあたかもちょっと大きいお兄さんのような存在となり、どの場面でどういえば子どもに伝わりやすいのか、といったコツもつかめ、第一子を前にあたふたしていた新米母の母親力も自然とUPするという嬉しい効果もありました。
月齢、年齢別の発達に応じた困りごとへの対応がわかる!
→毎月届く親用の小冊子には、お友だち同士のたたいた・たたかれたのトラブル、歯磨き、トイレトレーニング・・・などなど代表的な親の悩みが、まさに今悩んでいるタイミングで取り上げられています。ああ、こうすればよいのだな、とためになっただけでなく、悩んでいるのは私だけはないんだな、と外国で子育てしているときの孤独を和らげてくれました。
プラスチック制のおもちゃは意外にも子どもに好評!抜群の耐久性あり!
→実は苦手だったプラスチック製のおもちゃ。あたれば大きな音が出るし、電子音は耳に響く・・・と思っていたのですが、子どもの反応がよかったのです。しまじろうの声がすると、それだけでうれしくなるわが子。さらに、どんなに投げても、踏んでも、壊れない耐久性はさすがの一言。〇年後のいま、まさに第二子が喜んで使っています。
自分では気がづかなかった子供の興味を引き出せる!
→さすが長年の経験を蓄積してきた老舗の会社だけあります。各種おもちゃも、多くの子どもたちを研究して開発されたからでしょう、私が選んだおもちゃとは、子どもの食いつき度合いが違います。また、実はごっこ遊びが苦手な私ですが、ドーナツセットを使った「ドーナツやさんごっこ」、すしかたちパズルを使った「お寿司屋さんごっこ」など、送られてきたおもちゃを使えば子どもの相手が簡単にできてしまうという・・・。他にも、おじぎそうを一緒に育てたら子どもが熱心に世話をしてくれたりして、植物をめでる姿がかわいらしく、とても嬉しく思ったものです。
第二子誕生を前にしての自覚が芽生えた!
→これは本当にありがたいこと。しまじろうに「はなちゃん」という妹が産まれる設定で、産まれる前から妹の誕生を心待ちにするしまじろう。お母さんのおなかに話しかけたり、実際に生まれたあとは、ミルクをあげるのを手伝ったり…そんなしまじろうのおかげか、わが子も第2子の誕生を楽しみにし、産まれた後も、おむつ替えのときにオムツやおしりふきを持ってきてくれたり、ミルクをあげてくれたり、絵本を読んであげたり、と頼もしい姿を見せてくれました。
日本語の発語が増えた!
→わが母が一番気にしていた、母国語の確立にも大活躍しました。こどもちゃれんじを初めてしばらくしてから、言葉がどんどん出てくるようになったのです。もちろん、それがそういう時期だったのかもしれませんし、真相は定かではありません。しかしながら一ついえるのは、私がいくら絵本を読んだところで、子ども同士のやり取りの臨場感は、伝わりにくいもの。毎月のDVDや絵本の中では、お友だちと仲良くしたり、時にぶつかってケンカをしたりなど、実際にありそうな場面が満載。特に音声&映像つきのDVD教材で実際にしまじろうとお友だちのやり取りがあるのがありがたかったです。日本人のお友だちがいない中、日本語でお友だちとやり取りするという疑似体験ができたといえるでしょう。
このように、海外で育児をするならお勧めしない理由がないと思われるこどもちゃれんじ。わが家にきたお友だちは、
「これいいね~」「それ、しまじろうだよ」
「これもいいね~」「あ、それも、しまじろう」
「まさか、これも・・・?」「ごめん、それも、しまじろう・・・」
のやり取りをコントのように延々と繰り返したあげく、第一子時代のおもちゃがまだまだ現役なのにびっくりするのが常です。コスパが良いにもほどがあります、よね。(おかげさまで?第二子の受講は不要なのです)
ちなみに、純粋な日本人のみならず、ご両親のいずれかがが外国の方、つまりハーフちゃんにもお勧めです。というのも、わが子は、ひらがな、かたかなのすべてを付録教材で遊ぶうちに自力で身に着けてしまいました。読みは完璧、書きも「ね」や「ぬ」など書くのが難しいもの以外は完璧です。読ませよう、書かせようとはしていないので、これには驚くばかり。
ちなみに、こどもちゃれんじの海外受講は可能です。直接海外まで届けてくれますが、送料が高いのが難点。もしご親族など頼める方がいらっしゃるなら、国内受講にさせていただき、かさばらないができれば欲しいもの(だしやふりかけ・・・?)と共に送っていただく方がお勧めです。
送料を節約する一種の裏技?としては、前年分を一括でまとめて購入して持ってきて、季節にあわせて小出しに使用する、という手があります。(在庫がある分は、まとめて購入できるそうですよ)
最後に、私が気に入っている歴代の教材たちの一部をご紹介。何年かに一度リニューアルされるそうなので、現在のものとは異なるかもしれませんが、大枠の方向性は変わらないでしょうから、ご参考までに。
~こどもちゃれんじ・ぷち、より~おしゃべりぷっぷー
口の部分から食べ物を食べさせると、「りんご、おいしい~」動物をのせると、「ライオンさん、こんにちは」などおしゃべりする。ぷっぷーのおしゃべりを真似っこして言葉を覚えました。
~こどもちゃれんじ・ぽけっと、より~いろっちー
大、中、小のマトリョーシカになったかわいいだるま型のお人形セット。色が分かるようになるのはもちろんのこと、大きい、小さいが分かるようになりました。
~こどもちゃれんじ・ぽけっと、より~はてなんだくんー
はてなんだくんのスティックで絵本を触れると、絵本の場面にあわせた名前をいったり、おしゃべりする。日本語の語彙が増えます。
~こどもちゃれんじ・ほっぷ、より~はじめてのお手紙つくりキット~
残念ながら写真はありませんが、これがわが子に大ヒット。組み立て式のポストがあったり、お手紙セットがついてきて、手紙・文字を書く意欲を育てます。実際にじいじやばぁばに出せるようになった切手付きのハガキ付きで、お手紙を書いてみよう、というのもありました。わが家では、これがきっかけで、私やお友だちにお手紙を書くブームがはじまりました。はじめてお手紙をもらった時の感動といったらありません・・・!
~こどもちゃれんじ・すてっぷ、より~ひらがななぞりん~
見事に子供がはまりました。なぞっているだけで文字が書けるようになります。ミッションをクリアするとみられるご褒美の「ぴかっとダンス」(光のドットが音楽にあわせて点滅するもの)みたさに、何度も取り組んでいました。
~こどもちゃれんじ・すてっぷ、より~なんじくんの時計かばん~
DVDともうまく連動したおもちゃで、〇時、〇時半、の読みができるようになりました。こうして振り返ると、時計の読みまでお世話になっていたのです。。。この抜かりない商品ラインナップ、おそるべし。
~こどもちゃれんじ・じゃんぷ、より~かきじゅんしらべるマスター~
このおかげで、かきじゅんがわかるように。文字を書くのを楽しむのはよいのですが、かきじゅんがめちゃくちゃだったのが悩みでした。「こう書くのよ~」と教えても、母のいうことはきいてくれない・・・でも、この教材は音声つきで、「横からすーっ」などのように書き順を教えてくれます。母のいうことはきかずとも、しまじろうのいうことは素直にきくのです。しまじろう相手に嫉妬しても仕方ありませんが、ちょっぴり、悲しかったり。それはさておき、これで一生懸命調べて、「まま たいすき」と書いてくれた時には(だ、と書けなかったようですが…)、うれしくて涙がでそうでした。
最後に、お世話になったしまじろうとはなちゃんのお人形さん。わが家にきてくれて、本当にありがとう!