イギリスの冬は長い、ゆえに、必然的に風邪のリスクが高まります。私は日本では風邪をひくことがほとんどなかったのですが(初期症状の時点で徹底的にうがい&薬で早期撃退)、日本とは風邪の種類が違うようで、渡英後数年は冬場の風邪に悩まされたものでした。何が辛いかというと、一度風邪をひくと、長引く、ということ。ひどいときには2か月以上もせき込み、喉の痛みが続いたことがあります。「日本とは風邪の種類が違う!」とは周りでよくきく話。今回はイギリスで風邪をひかないための予防グッズをご紹介します。(イギリスの風邪対策~初期症状編/効果的な食べ物、飲み物、お薬などはこちら:インフルエンザワクチン接種の摂取場所と値段はこちら))
ここイギリスでは、冬場はセントラルヒーティングを利用するご家庭が多いのですが、このセントラルヒーティングが曲者。厚手の冬物の服やバスタオルを室内干ししても、パリッと乾かしてしまうほど抜群の威力を誇ります。つまり、セントラルヒーティングを使うのであれば、まさに家中が砂漠のごとく極度に乾燥しているといっても過言ではありません。よって、一にも二にも、乾燥対策=湿度管理が大事になってくるのです。
予防グッズ
①湿度計
お医者さんが、「暖房にはセントラルヒーティングを使っているの?家の中の湿度管理はしている?」と尋ねてくれたことから、イギリスの風邪対策に湿度が最重要項目だということを知った私(無知でした…)。お医者さんから、湿度計の購入を勧められたのでした。
風邪と湿度が密接に関係していると分かってはいても、体感では湿度を把握しづらいものです。この湿度計では「DRY」「COMFORT」「WET]と3段階で表示されるので、およその状況が瞬間的に把握できます。{洗濯物を干している間は、一気に「WET」状態になるので、きちんと計測できているのでしょう。)
②加湿器
「冬場の風邪対策としてならば、湿度は50%以上(50%~60%)を保つとよい」とは上記のお医者さんのススメ。それ以来、湿度計をチェックして常に湿度が50%を超えるように、こまめに加湿するようにしています。それ以来、イギリスで毎冬悩まされてきた喉からの風邪が、激減したのです。「日本で〇十年も生きてきたけどこれまで使っていなかったし、本当に加湿器なんて必要なのだろうか?」と半信半疑でしたが、これほどまでに効果があるならば早く知っておきたかった、と思ったものです。
③マスク
「寝る時は、マスクした方がよいのよ」と、これまたお医者さんにお薦めされたので、マスクは苦手ながら、少し調子が悪いなぁと思ったとき、就寝時のみ着用することにしています。余談ですが、「MASK]とamazon uk で入れると、仮装用のマスク、工事などの作業用の本格的なマスク、などがはじめに出てくるのが、面白いです。(日本では、風邪用の一般的なマスクもしくは美容用のパックがでてきますよ)
ちなみにイギリスでは、日本で一般的な冬場のマスク姿はメジャーではありません。冬に外を歩いていても、マスクを着けている人は皆無。せき込んでいる人を見ると、マスクをつければよいのに…と思いがちなのですが、ここイギリスではマスク姿の人=怪しい!?とあらぬ疑いをかけられることもあるそうで。
マスクにまったく重きをおいていない国イギリス。そんな中でようやく見つけたのが、以下のもの。いたって普通のマスクです。
上記のマスクも役目ははたしてくれますが、私は立体構造の日本製マスクの方が好きなので、まとめ買いすることにしています。
イギリスの風邪は、とにかく湿度管理が大事です。昼間は水分をとれるからよいのですが、就寝時はどうしても無防備になりますので、対策は抜かりなく。お子さんが風邪をひく→パパが風邪をひく→ママが風邪をひく…のループにはまるとなかなか抜け出せません。ご家族みなさんが、この冬も元気に過ごされますように。