わずか10秒で授乳準備完了!「新生児も常温で飲めて便利すぎる液体ミルク」in UK〜災害時の備蓄にも有効

日本よりもミルク育児が一般的なイギリス。液体ミルクはスーパーや薬局はもちろんAmazonに至るまで、いつでもどこでも購入できます。

わが家はというと、イギリスで第二子を出産後、母乳育児が軌道に乗るまでの間、母乳の後にミルクを上げていました。出産したプライベート病院で助産師さんから「どこのミルクにする?」と聞かれて、こちらのミルク事情に詳しくない私は、「一番お勧めのものでお願いします」と言ったのですが、そこで出てきたのが、こちら。(ベッカム夫人も利用された病院だそうなので、こちらで信頼おけるメーカーなのだと思われます)

使い方を教えてもらって、あまりの便利さにびっくり!液体ミルクのボトルキャップを外して、付属の乳首(ボトル一本につき一個ついているのです)に付け替えて、そのまま飲ませることができるのです。

出産当時、恥ずかしながら液体ミルクの存在自体もよく知らなかった(産後戻るはずのロンドンの家にも粉ミルクのみを用意していた)私。新生児にあげるミルクだというのに「温めもせず常温のままであげられる」ということに、思わず目が点になったのでした。

とりわけ、夫が授乳サポートしてくれる時には大助かりでした。彼も第一子の時に、日本でお湯からミルクを作って冷まして・・・というのを一通り経験していたためか、この画期的なアイテムを大絶賛!!ミルクをあげるのにボトルキャップ外して乳首をつけて、授乳開始。この間およそ10秒。俺ってすごい、育児の才能があるかも・・・というプチ育メン気分を存分に味わえたようです。わが家にとって、頻回授乳の新生児期に現れた救世主といっても過言ではありません。

上記のブランドが品切れだった時に利用したのが、こちら。出産病院ではこちらも常備されていましたので、これも間違いないブランドの一つなのでしょう。

さて、この使い捨て乳首、私があげるときは桶谷式の哺乳瓶に入れ替えて使うことが多かったため実は大量に余っております。

両方のブランドの乳首が余っていたのもあり、せっかくなので比べてみることにしました。(Aptamil=白、SMA=黄色)

先端の乳首部分の大きさは同じ程度。両者ともに3つの穴があいているが、穴の場所が違う。Aptamilは平面的に3つ、SMAは立体的に3つ。つまり、Aptamilの方が3つとも同じ方向に出てくるイメージ。

乳輪にあたる部分は、見ての通り、SMAの方が直径が大きい。また、全体的に高さもある。

触ってみての固さは、Aptamilが硬く、SMAが柔らかい。

純粋にボトルを下に向けてミルクがぽたぽた垂れるスピードは、Aptamil:SMA=1:1.7程度。AptamilよりSMAの方がより簡単に吸えると思われる。(実際には赤ちゃんの哺乳の仕方が関係してきそうですので、あくまで推測です)

このボトル+乳首がセットになっているものは、スターターキットと呼ばれ、ひと箱に一本70ミリリットルのボトルが6本入っており、薬局やBOOTS、スーパーでも手に入ります。

ちなみに、使い捨て乳首が余ってもったいないなぁと思い、途中から乳首なしのものを探してみたのですが、そうなると一本200ミリリットルのものか1リットルいりのものしかありません。新生児の時期は一回にたいした量は飲めないこともあり、そこで残ったとしても新生児に開封から時間がたったものはあげたくないと思い、わが家ではスターターキットを常備していたのでした。

さて。この便利なミルクを見て、思い出すのは第一子を母乳とミルクの混合で育てていたときのこと。思うように体重が増えないわが子を見て、「冷めちゃったミルクをあげてるんじゃない?人肌じゃないとおいしくないから飲まないわよ・・・」と助産師さんに愛のご指導をいただき、がっくり落ち込んだのを鮮明に覚えています。(当時はきちんとすぎるほど、ちゃんとやっていましたので、これ以上どうすればというのか・・・と泣きそうに。)

夜中だって、お湯から作って、人肌まで冷ましてからあげていたし、早く早くと泣くわが子を長時間待たせる間にどれだけ心が締め付けられたことでしょう。頻回だと哺乳瓶の消毒にも時間がとられます。

それがイギリスに来てみたら、新生児にすら常温ミルク。今までの常識があっさりくつがえされた、この衝撃がお分かりになりますでしょうか。ボトルに直接、使い捨て乳首を付けるやり方ならば、哺乳瓶消毒の手間もないので、水もない、ガスも電気もない、といった災害時の備蓄にも向いています。もちろん、消費期限には要注意ですが、期限がきたらシチューなど普段の料理に混ぜてもよいですしね。

日本での液体ミルク解禁のニュースが本当にうれしい今日この頃。一日も早く、日本のどこでも液体ミルクが当たり前のように購入できる日がきますように。そして、日本の助産師さん、お医者さんたちの間でも、『たとえ生後0日の新生児からでも、人肌の温度でなく、常温の液体ミルクが飲めます!』が当たり前なってほしいなぁ、ママさんたちが安心してみんなの笑顔が増えるとよいなぁと願っています。

スポンサーリンク



シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする