いわずもがなではありますが。島国とはいえ、イギリスはヨーロッパ諸国への行き来は飛行機はもちろんのこと、ユーロスターを使って電車での旅も楽々です。
しかし、そうは行っても、赤ちゃんや幼児を抱えての旅行は、荷物もかさばって大変ですよね。
せっかくの旅行も、大荷物を抱えての移動を考えると、憂鬱になってしまう。というのが(主に)子どもたちの荷物の用意をするママさんたちの共通の嘆きではないでしょうか。
周りを見渡すと、大荷物での移動は避けたく、結局はリゾート、もしくはクルーズにしたという方が多いのもなるほど、と頷けます。
そんなわが家も例外ではなく、クルーズ派で、赤ちゃん&幼児を連れて過去何度もクルーズ経験あり。子連れの皆さんから何をもっていくとよいのか聞かれることが多いので、子連れの方だけでなく、クルーズ一般も含めた旅の必需品を選定してみました。(一般編はこちら)
洗濯用品
①洗濯袋
Scrubba Wash Bag、これなくして船旅はできないと言い切れるほど愛用している洗濯用のバッグです。Scrubba Wash Bag(スクラバウォッシュバッグ)~世界最小、軽量140gのコンパクト洗濯機~のうたい文句は伊達ではありません、まさに必携!使い方はいたって簡単なので以下にご紹介します。
- 洋服、水、洗剤を入れる
- くるくる巻いてとめる
- 空気栓を抜いて空気を抜く
- ぐりぐりごしごし、30秒~3分ぐらい揉み洗い(公式サイトによると、30秒で簡易洗濯、3分で洗濯機のような汚れ落ち。おおざっぱな私は、大量の服を詰め込み、足で豪快に踏んでいます‥それでも破れない耐久性はお見事!)
- グリップを外してくるくる巻いた口を開けて水を捨て、すすいで洗剤を落とす
- 干す
とにかく、物が多くなりがちな赤ちゃん・幼児連れの旅行では、なるべく洋服のかさを減らしたいもの。気軽に手洗いできることで、替えの洋服の量が激減して、身も心も文字通り身軽になります。
また、狭い船内で洗濯をするのは想像以上に大変な作業(もちろん、お泊りになる部屋によりますが、シャワーブースや洗面台で洗うことを想定するとなると辛いものがあります)。このバッグ一つあれば、洗う、すすぐができるので重宝します。
あわせて使う洗濯洗剤は液体洗剤をお勧めします。(粉だと粉末が残る恐れがあります)こちらの液体洗剤は、泡立ちもよく汚れもよく落ち、使い勝手抜群でした。(ちなみに1週間の船旅なら1本、2週間の船旅には2本で十分です・・・が、心配性の私はいつも予備としてプラス1本いれています。赤ちゃんが急に吐いたりなど予期せぬ事態が起こるものなので。)
②洗濯ロープ
洗濯ロープも必需品です。洗濯ばさみ付きのもありますが、使い勝手としては単なるロープ+洗濯ばさみのシンプルな組み合わせの方が干しやすかったです。
酔い止め対策品
もともと乗り物に弱い私は、かつてクルーズ中にひどい船酔いとなり、丸一日起き上がれなかった苦い思い出があります。経験者ならお分かりになるでしょうが、本当にしんどいもので空けても暮れても船内ベッドに横たわって天井を見つめるだけとなり、楽しい旅が台無しに。。赤ちゃんのお世話もままならず、心の中で懺悔。
どの船会社も当然のことながら酔い止めの用意はありますし、多くは無料で配布してくれるのですが、酔い止めは酔う数時間前に飲むのが基本。上記のひどい船酔いにかかった時には、まさに時すでに遅しだったのでした。
それ以来、ちょっとでも船が揺れ始めるとすぐに酔い止め薬を飲むという徹底ぶり。とはいえ薬にあまり頼りたくない時には、このシールで休薬日?を設けて難を乗り切り、船旅を楽しめるようになりました。病は気から、とも言いますので、私にとってのお守り代わりです。
「大変残念ですが、赤ちゃんや小さい子ども用の酔い止め薬というのはないんですよ」イギリスの薬局でそう言われ、薬の代わりとなるリストバンドを紹介されました。2歳から対象だそうで、揺れのひどい時にはすぐに装着させるようにしています。
フォーマルナイト用の洋服
おそらくどの船会社でも一度は遭遇するであろう、フォーマルナイト。せっかくなので、大人だけでなく子どもたちも正装していってみてはいかがでしょうか。個人的には、特にこだわりがなければNextのコスパがよいと思います。赤ちゃんから上のお子さんまでこの一店舗で一気に揃えられるので楽というのもあります。他にもいろいろなお店がありますし、お値段もピンキリでフォーマルな洋装が手に入ります、が・・・何と言っても和装の破壊力には叶いません。船室から一歩外に出れば周りから称賛の嵐!もしお着物をお召になれるならば、親子で和装もありですよ。ただ、女性の着物は小物があれこれあって、荷物が多くなるのがちょっと辛いかな。
赤ちゃん・子ども用のプールグッズ
船によって、オムツがはずれていない赤ちゃん用のプールがあったり、なかったりします。もしオムツはずれていなくてもOKなプールがある場合は、水遊び用のパンツを持参しましょう。
わが家は、イギリスの90%以上のスイミングスクールが推奨するといわれるこちらの水着を使用。「この水着には吸水層がついていないため、おしっこやゆるいウンチ漏れは防げない」とのことなので、使い捨て紙オムツの上から履くスタイルにしました。
赤ちゃんは体温調節が未熟なので、プールから上がった時に冷えにくいよう、上半身にはこちらを着せていました。上記のパンツと同じSplash Aboutというブランドで、ウェットスーツ素材のため伸縮性が高く保温力に優れている上、マジックテープ形式なので着脱が簡単です。SPF50だったので、かなり日差しの強い日もこれを身に着けている部分は日焼け止めを塗り直す必要性がないほど安心でした。
また、赤ちゃんや子ども用のスイミングベストの備えもあったりなかったりします。わが家は、寄港地の海で遊びたかったため持参しました。これの何が良いかというと、中にぐるりと16本のフロートバーが入っており、浮き具合を調節できることです。泳げる子や浮き過ぎる部分は少し減らすなどの微調整が可能です。
ちなみに、浮き輪や、アームリングなどのような空気を入れて膨らませるタイプの浮き具の貸し出しはこれまで乗船した中では見かけなかったので、必要ならば持ち込まれるとよいでしょう。(わが家は、泳げない子どもらのために、これら全てを抱えていったのでした)
船によるかとは思いますが、わが家のこれまでの乗船においては、浮き輪やビーチボールは船上プールでは使用禁止でした。(アームリングやスイミングベストはOKです)
虫よけ対策品
イギリスにいると、虫よけが不要なので旅の準備でばたばたすると後回しにされがちですが、渡航先によっては虫よけ対策が必要です。わが家はうっかりしており、旅先であわてて購入するはめになりました。事前に備えるとしたら、赤ちゃん用にはこういったナチュラルな製品を購入したかったという自戒の念を込めてここに記しておきます。
赤ちゃん用のお食事(ミルク&離乳食&食器)
船内の食事は、船会社にもよるでしょうが赤ちゃん用に特別に作ってくれるものは基本的にはありません。子ども用となると、ピザ、パスタ、フライドポテト、フィッシュアンドチップス…などまさにお子様メニューのオンパレード。もしくは完全に大人と同じメニュー。いずれにしても、味が濃すぎます。よって、大変ですが、必要分の離乳食を持ち込む方が良いです。これも船会社によるかもしれませんが、赤ちゃん用のミルク、離乳食などは船内では売っていないことが多いです。そして、いざ寄港地でミルクや離乳食を買おうと思っても、思ったほど時間がない、土日だとお店の営業時間が短くて空いている時間に間に合わない、そもそも寄港地が田舎すぎてベビーフードをおいてある店が近くにない、といったことがあります。(ベビーフードやミルクを探して寄港地の貴重な時間を無駄にした苦い経験あり。)
船内では、主に軽食がとれるカフェタイプのレストランにはプラスチック食器を置いてあることもありますが、メインダイニングやきちんとしたレストランは基本的に陶器のお皿のことが多いです。見事にひっくり返します。お皿を落として絨毯の上ならまだしも、テーブルや椅子の脚にあたり大きな音が出る‥‥そして割れた経験あり。それ以来、わが家ではシリコン食器が必携。テーブル係の方に頼めば、テーブル付きのハイチェアを持ってきてくれます。船会社によっては、シリコン素材がぴたっとつかないタイプのハイチェアテーブルのこともありますが、それでも落とされて割られるよりは100倍マシ。船の中にはたくさんのレストランがあり、テーブルクロスをひいていないレストランであれば、ハイチェアテーブルを外して大人と同じテーブル上にシリコン皿をぴたっとくっつけることも可能です。これと、落としても音の出ないシリコンスプーン、離乳食エプロン、こぼれない360°カップを常にセットにして3コースディナーに挑んで(?)いました。(離乳食おすすめグッズ その①はこちら:その②はこちら:その③はこちら コップ&ストロー飲みはこちら)
以上です。
これからお子さん連れでクルーズに行かれる方、ちょっと大変ですが準備さえ整えれば後は楽しむだけ。ぜひお子さんたちと心行くまで船旅を楽しんで素敵な思い出を作ってきてくださいね。