お子さんを連れてチルドレンセンターへ行ったことはありますでしょうか?主に教会で行われているプレイグループとは異なり、いわゆる日本の児童館のような施設です。(ロンドンで育児を楽しむコツ~日本式の「衛生観念」を捨てよう~プレイグループ編はこちら)
毎日のタイムテーブルがあり、講座ごとに対象年齢も分かれています。18か月未満の赤ちゃんのみが対象のクラスのように月齢や年齢で区切られているものもあれば、歩きだす前の子が対象のクラスのように発達レベルで区切られる場合もあります。ベビーマッサージ、歌やダンス、サッカー、クッキングなど様々ありますが、名前だけではあまり想像がつかないものの代表はといえば、Messy playで決まりしょう。どんなものかというと・・・
MESSY PLAY
A very messy session, including a lot of painting, sticking and water play. Help your child develop their creative side and texture/colour awareness, as well as explore the sensory world of touch, shape, colour and sound. Paints are washable, but expect messy clothes and skin!
チルドレンセンターHPより抜粋
さてさて、いったいどんなものかしらと実際に訪れてみて、びっくり。。。
もこもこの泡がテーブルに山盛りになっており、その横に絵の具と車のおもちゃが置かれている。→泡で楽しむもよし、絵の具を泡に混ぜてみてもよし、さらには車を走らせて絵の具+泡で紙に模様をつけてもよし。
水遊びのエリアにお玉やボウルなどが入っている。→ひたすら別の容器に水を開け移してもよし、水をかけあってもよし。
大量の紙屑がある。→まき散らしてもよし、誰かにかけてみてもよし。
すべての絵の具が混ざりあって濁った泡、その上を車を走らせることによって、部屋の隅々にまで泡が飛び散っており、水遊びの水は絵の具も混ざってどぶ色に。そしてその水で床もびしょびしょに。絵の具で頭の先からつま先まで緑にそまった子が歩き回っており、その横には大量の紙屑がその脇に散乱している、という具合です。
うーん、なんでしょうか。上記の程度であれば日本でも似たような取り組みはあるような気もしますが、もう少し節度があるためこれほどの惨状にはならないのかもしれませんね。
しかし、それより何より、わが目を疑うほど驚いた光景があったのです。それは何かというと、こちらです。これはいったい・・・?はい、正真正銘のスパゲティです。
なんと、食べ物であるはずのスパゲティで遊ばせているのです。。。
写真に撮りそびれましたが、この隣のプールにはベイクドビーンズのコーナーがありました。
食べる子あり、にぎにぎしてお団子のようにして感触を楽しむ子あり、スパゲティの海にダイブする子あり、ベイクドビーンズの海をのしのしと土足で歩き回る子アリ、スプーンでぽいぽいと床にまき散らす子あり、とまさにカオス。
食べ物で遊ぶなんて・・・罰当たりな、もったいない、と思うのはもはや古いのでしょうか?(小麦粘土程度ならすんなりと受け入れられるのですが・・・)
これはちょっと刺激が強すぎる・・と別のコーナーに引き返そうとした瞬間、わが子がベイクドビーンズをぱくりと食べてしまいました。とっさにやめなさい、と言った私にスタッフの方が、「大丈夫よ~今朝出したばかりでフレッシュだから♪」と一言。
いや、それはそうかもしれませんが違うんです、そういう問題ではなく、そのベイクドビーンズの上を土足で歩き回っている子がいるし、にぎにぎこねこねしている子もいるし・・・衛生面からちょっと・・という言葉をなんとか飲み込み、そそくさと屋外コーナーへと避難したのでした。
のど元過ぎれば熱さ忘れるではありませんが、それから数か月後、怖いもの見たさでついつい再訪してしまったある日の光景はこちら。ポリッジで遊ぶ日でした。これももちろん、水を混ぜて、お団子にする子続出。
ちらとゴミ箱をみると、Tescoのポリッジだったことが分かります。開封したてでフレッシュなのでしょう(笑)
家では絶対にやらないであろう、そして日本ではおそらくお目にかかれないであろう本場のワイルドなMessy play、ぜひイギリスにいるうちに一度は体験してみてくださいね。